トルコ ・
シリア支援
2023年2月に発生したトルコ・シリア地震から1年。
日本の多くの皆さまから力強いご支援をいただき、ありがとうございました。
2024.01.30
国連WFPとトルコ赤新月社 は、2023年8月に、約555,270人(111,054 世帯、平均人数は5人)のトルコ人およびシリア人被災者に1世帯あたり3,000トルコリラ(111米ドル)の多目的現金給付を実施しました。国連WFPは、8つのパートナー機関と共に地震復興プログラム開始のための協議を進めています。
国連WFPのトルコ・シリアへの緊急支援に対して、2023年2月から2024年1月まで、日本の皆さまから寄せられた84,728,355円(2024年1月末現在の暫定)ものご寄付は、国連WFPが緊急支援を実施するうえで重要な財源となりました。この場をお借りして、ご支援くださいました皆さまへ深く御礼を申し上げます。
また、世界最大の難民受け入れ国であるトルコでは、パートナー機関のトルコ赤新月社と緊密に連携し、トルコ国内のシリア難民に向けた食料支援を継続しています。
一方で、シリアでは、2011年から政府と反政府勢力の紛争が長引き、多くの難民を生み、人道危機の要因の一つになっています。紛争が始まって以来、農業や食料生産のための国内のインフラが破壊または放棄され、食料状況が悪化しています。度重なる経済危機、気候変動などで国全体の脆弱化が進む中、2023年2月の地震が、同国の社会経済状況にさらに追い打ちをかけました。国内の1,270万人が食料不安に直面しています。国連WFPは、被災者への緊急支援、妊産婦および5歳未満の子どもへの栄養支援、学校給食支援、生活改善支援を通じて、引き続きシリアの人びとへの支援に従事しています。
なかでも懸念されるのが、シリア国内における子どもの飢餓が蔓延していることです。学童の3人に1人は朝食抜きで登校し、9人に8人は最低限必要な栄養を満たしておらず、5人に1人が鉄欠乏症であるといわれています。妊産婦の栄養失調率も非常に高く、憂慮すべき事態です。
国連WFPは、シリアにおける人道食料支援活動を続けておりますが、活動に充てる十分な資金が不足しているため、2023年末より、シリアにおける通常の食料支援プログラムの停止を余儀なくされています。このため、国連WFPの食料支援を命綱としている320万人ものシリアの人びとに、深刻な影響を及ぼしています。
国連WFPは食料を必要としているシリアの人びとへ支援を継続できるように、さらなる資金を必要としています。今後とも、皆さまの国連WFPの活動へのご理解と、シリアの人びとへのあたたかいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
国連WFPは、シリアの人びとが自らの生活を確保できるように、地域の地元コミュニティと協議しながら、地元のニーズにあったプロジェクトを実施しています。紛争で破壊された灌漑設備を修復することも、そのうちの1つのプロジェクトです。
トルコ・シリア地震から半年。シリアに住むアハメッドの家族の今。
2023.08.13
皆さまのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
シリア紛争から12年、地震によってさらに深まる経済苦
現在シリアでは、人口の50%以上にあたる約1,210万人が食料不安に陥っており、さらに290万人が飢餓のリスクにさらされています。
2月6日の地震が発生した時、すでにシリアでは食料価格が高騰していました。
国連WFPが食料のインフレ率を把握するために記録している標準的な食料品目は、12カ月間で価格がほぼ2倍になり、3年前と比べると13倍になっています。
国連WFPは、シリア全土で550万人に食料支援を届けています。
支援方法は、食料配給、栄養支援、学校給食、現金支援、生計支援、自立支援、社会的セーフティネット構築など多岐にわたります。
シリア北部で地震が発生して以来、国連WFPはすでに毎月の食料支援を受けていた人を含む、170万人の地震被災者に手を差し伸べました。
しかし、十分な資金が集まらなければ、国連WFPは7月以降、支援する人数を大幅に減らさなければならず、困窮する何百万人もの人びとが食料支援を受けられなくなります。
地震発生から3ヶ月
トルコ南部のカフラマンマラシュにある国連WFPの移動式キッチンで、温かい食事を求めて並ぶ女性たち。
サファさんは夫と家を失いました。彼女と5人の子どもたちは今、鉄橋の下で暮らしています。
ムナ・カルムーさんは、家族のためにマーマレード1瓶を買う余裕さえありません。
グフラン・シェネさんの子どもは、今は少し落ち着いていますが、トラウマを抱え、時折「地震だ、ママ!」と叫びだします。
2月上旬、トルコとシリアの国境付近で大規模な地震が発生してから3か月が経ちます。彼女たちはいまだにトラウマを引きずりながら、前に進もうと努力している数百万人の一人です。
この地震により、5万5千人が死亡し、150万人以上が家を失い、さらに物価高騰が追い打ちをかける中、多くの人が苦しい生活を送っています。
地震発生から約2ヶ月、被災者310万人に緊急の食料支援を届けました。
3/13時点で、トルコとシリアの地震被災者310万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
【トルコでの支援状況】
3/13時点で、地震被災者97万3000人のうち、84万3000人のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとへ温かい食事の支援と、避難民キャンプの13万人に家庭用の食料セットを支援しました。
写真:国連WFPの温かい食事(マカロニトマトソース)を、トルコ、カフラマンマラシュ・スッチュ・イマム大学内にあるワールド・セントラル・キッチン(WCK)の施設で準備している様子
【シリアでの支援状況】
3/13時点で、シリアの地震被災者220万人のうち80万人に、すぐに食べられる食料と温かい食事の支援をしました。
シリア北西部では地震被災者140万人の人びとに、食料支援と現金給付を行いました。
3/12時点での支援状況
3/10更新
3/2時点で、トルコとシリアの地震被災者270万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
【トルコでの支援状況】
3/2時点で、地震被災者97万3000人のうち、86万8000人のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとへ温かい食事の支援と、避難民キャンプの10万5000人に家庭用の食料セットを支援しました。
【シリアでの支援状況】
3/2時点で、シリアの地震被災者170万人のうち52万8000人に、すぐに食べられる食料と温かい食事の支援をしました。
シリア北西部では地震被災者120万人の人びとに、食料支援と現金給付を行いました。
3/7更新
3/2時点で、トルコとシリアの地震被災者270万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコでの支援状況
3/2時点で、地震被災者97万3000人のうち、86万8000人のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとへ温かい食事の支援と、避難民キャンプの10万5000人に家庭用の食料セットを支援しました。
シリアでの支援状況
3/2時点で、シリアの地震被災者170万人のうち52万8000人に、すぐに食べられる食料と温かい食事の支援をしました。
シリア北西部では地震被災者120万人の人びとに、食料支援と現金給付を行いました。
3/3更新
2/23時点で、トルコとシリアの地震被災者230万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコでの支援状況
2/23時点で、地震被災者97万3000人のうち、86万8000人のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとへ温かい食事の支援と、避難民キャンプの10万5000人に家庭用の食料セットを支援しました。
シリアでの支援状況
2/23時点で、シリアの地震被災者130万人のうち38万人に、すぐに食べられる食料と温かい食事の支援をしました。
シリア北西部では地震被災者91万5000人の人びとに、食料支援と現金給付を行いました。
3/1更新
2/23時点で、トルコとシリアの地震被災者230万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコでの支援状況
2/23時点で、地震被災者97万3000人のうち、86万8000人のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとへ温かい食事の支援と、避難民キャンプの10万5000人に家庭用の食料セットを支援しました。
シリアでの支援状況
2/23時点で、シリアの地震被災者130万人のうち38万人に、すぐに食べられる食料と温かい食事の支援をしました。
シリア北西部では地震被災者91万5000人の人びとに、食料支援と現金給付を行いました。
2/24更新
2/20時点で、トルコとシリアの地震被災者170万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコでの支援状況
2/20時点で、地震被災者90万人のうち、79万6000人のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとへ温かい食事の支援と、避難民キャンプの10万4000人に家庭用の食料セットを支援しました。
シリアでの支援状況
2/20時点で、シリアの地震被災者82万人のうち29万人に、すぐに食べられる食料と温かい食事の支援をしました。
シリア北西部では地震被災者53万人の人びとに、食料支援と現金給付を行いました。
2/21更新
2/15時点でトルコとシリアの地震被災者48万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコでの支援状況
2/15時点で、32万4000人以上のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとに食料支援を行っています。
トルコ南東部の避難民キャンプには、もともと暮らしていたシリア人のほか、今回の大地震により避難を余儀なくされたトルコ人も新たに加わっています。
国連WFPは、南東部の自治体を支援し、コロナ禍で行われていた炊き出しを再開、拡大し、被災者への温かい食事を提供しています。
シリアでの支援状況
2/15時点で15万6000人の人びとに食料支援を行っています。
今シリアで直面している最も大きな課題はアクセスです。
シリアは内戦が12年続き、シリア北西部では、すでに410万人が人道支援に頼っていましたが、地震によって状況が深刻化しています。
国連WFPは、地震の被災者への人道支援が緊急に必要とされている今こそ、シリア北西部へのアクセスが妨げられないよう要請を続けてまいります。
2/17更新
2/15時点でトルコとシリアの地震被災者48万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコでの支援状況
2/15時点で、32万4000人以上のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとに食料支援を行っています。
トルコ南東部の避難民キャンプには、もともと暮らしていたシリア人のほか、今回の大地震により避難を余儀なくされたトルコ人も新たに加わっています。
国連WFPは、南東部の自治体を支援し、コロナ禍で行われていた炊き出しを再開、拡大し、被災者への温かい食事を提供しています。
シリアでの支援状況
2/15時点で15万6000人の人びとに食料支援を行っています。
今シリアで直面している最も大きな課題はアクセスです。
シリアは内戦が12年続き、シリア北西部では、すでに410万人が人道支援に頼っていましたが、地震によって状況が深刻化しています。
国連WFPは、地震の被災者への人道支援が緊急に必要とされている今こそ、シリア北西部へのアクセスが妨げられないよう要請を続けてまいります。
2/15更新
2/13時点でトルコとシリアの地震被災者30万人に、すぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコでの支援状況
2/13時点で、20万人以上のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとに食料支援を行っています。
トルコ南東部の避難民キャンプには、もともと暮らしていたシリア人のほか、今回の大地震により避難を余儀なくされたトルコ人も新たに加わっています。
国連WFPは、南東部の自治体を支援し、コロナ禍で行われていた炊き出しを再開、拡大し、被災者への温かい食事を提供しています。
シリアでの支援状況
2/13時点で9万人の人びとに食料支援を行っています。
今シリアで直面している最も大きな課題はアクセスです。
シリアは内戦が12年続き、シリア北西部では、すでに410万人が人道支援に頼っていましたが、地震によって状況が深刻化しています。
国連WFPは、地震の被災者への人道支援が緊急に必要とされている今こそ、シリア北西部へのアクセスが妨げられないよう要請を続けてまいります。
2/13更新
国連WFPは、2/10時点で、トルコとシリアの地震被災者14万2000人にすぐに食べられる食料、家庭用の食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けています。
配給された食料は調理の必要がなく、気温が氷点下にまで下がる中、危機的な状況にある人びとへの即時的な支援となっています。
トルコ国民とシリア難民の7万2千人が、トルコのキャンプで家族向けの食料パッケージを受け取っています。
シリアでは、7万人の人々がすぐに食べられる食事や温かい食事を受け取っています。
トルコでの支援状況
2/10時点で、72,000人のトルコ人およびトルコ国内に避難していたシリア難民の人びとに食料支援を行っています。
トルコ南東部の避難民キャンプには、もともと暮らしていたシリア人のほか、今回の大地震により避難を余儀なくされたトルコ人も新たに加わっています。
国連WFPは、南東部の自治体を支援し、コロナ禍で行われていた炊き出しを再開、拡大し、被災者への温かい食事を提供しています。
シリアでの支援状況
2/10時点で、70,000人の人びとに食料支援を行っています。
今シリアで直面している最も大きな課題はアクセスです。
シリアは内戦が12年続き、シリア北西部では、すでに410万人が人道支援に頼っていましたが、地震によって状況が深刻化しています。
国連WFPは、地震の被災者への人道支援が緊急に必要とされている今こそ、シリア北西部へのアクセスが妨げられないよう要請を続けてまいります。
国連WFP、トルコ・シリアでの支援準備開始 2/7更新
2023年2月6日にトルコとシリアの国境沿いでマグニチュード7.8の地震が発生しました。数千人の死者と多くの負傷者を出したこの大地震を受けて、国連WFPは、現地の状況を注視するとともに、両国の被災者に対して緊急支援能力と専門性を活かして支援を行う用意ができています。
国連WFPのコリン・フライシヤー中東・北アフリカ・東欧地域局長は
「被災された家族や地域の皆さまにお悔やみ申し上げます。
国連WFPはこの地域で長年にわたり活動を続けており、必要性と要請に基づいて動員し、連携する機関とともに災害対応の前線にいます」
と述べています。 【写真】トルコ南東部のシャンルウルファの瓦礫の中で生存者を捜索する救助隊
地震の被害はシリアでの紛争により荒廃した地域にも及んでいます。
世界最大の難民受け入れ国であるトルコでは、国連WFPは政府とトルコ赤新月社と緊密に連携し、食料支援と生計支援を行っています。
支援の対象には、今回の地震で最も大きな被害を受けたトルコの南東部にある避難民キャンプ6箇所に住む4万2000人のシリア難民も含まれています。
シリアにおける地震の被災地は、すでに12年にわたる紛争の大きな影響を受けています。
シリア北西部では440万人の人口の9割が人道支援に頼っており、280万人は避難し、キャンプやその他の場所で暮らすことを余儀なくされています。
国連WFPがシリアで食料支援を提供している560万人のうち、140万人は北西部に住んでいます。
何百万人ものシリアの人びとは、トルコから人道支援物資を提供する国連による越境支援に頼っています。
国連安全保障理事会の決議に基づく越境支援は今回の地震の震源地付近で行われています。
国連WFPはトルコでは2012年から、シリアでは1964年から活動を続けています。
皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。